診療に使用する器具や器材は、当然ながら手近なところにほしいものです。そこで、モービルタイプ(移動式)のキャビネットを手近な場所において使用するということになります。ですが、診療所の中でモービルタイプのキャビネットを移動してお使いになることは少ないのではないでしょうか。ほとんど同じ位置に置かれたまま使用されています。このように、基本的には同じポジションで診療するわけですから、器材を収納しているキャビネットを診療の都度移動する必要はないといえます。そうであるならば、キャビネットは決まった位置に設置した方が得策といえます(図1)。
 その場合、どの場所が適当でしょうか。キャビネットは器材の収納はもちろん、作業台としても使用します。そのため、器材の置き場所すなわちキャビネットは、術者とアシスタントの中間にあると、両者が使用することができます。そして、最大の利点は、アシスタントがバキューム操作など口腔内作業と器材の準備をする口腔外作業を移動することなく同じポジションで行えることにより、タイムリーな補助ができ、診療の中断がなくなることです。


図2のようなオープンタイプの配置を図3のようなセパレートした配置の所要スペースを比較してみましてもほとんど変わりのないことがわかります。